子どもの虫歯と大人の虫歯の違い
子どもと大人の虫歯には違いがあります。虫歯ができやすい場所や特徴を知り、効果的な虫歯予防をしましょう。
子どもの虫歯の特徴
子どもの歯は大人に比べて虫歯にかかりやすく、進行速度が早いという特徴があります。乳歯や生え変わったばかりの永久歯はエナメル質が柔らかく弱いためです。
子どもが虫歯になりやすい主な3つの原因
● 親から子どもに虫歯菌が感染する
赤ちゃんのお口の中には虫歯の原因菌であるミュータンス菌がいません。虫歯菌は赤ちゃんと接している家族など周りの大人との食器共有やスキンシップなどからうつるといわれています。
● 歯の磨き残し
子どもだけでは上手に歯を磨けません。歯と歯の間やかみ合わせ、歯の溝は歯ブラシが届きにくい部分は虫歯が発生しやすい場所ですので、その部分を注意しながら大人が仕上げ磨きをしてあげましょう。詳しくは「お子様の年齢に合わせた歯磨きのポイント(https://ogawadc-egao.com/2021/11/brush-point/)」にも紹介していますので併せてご確認ください。
● ダラダラ食べ
食べるときはきちんと時間や量を決めましょう。ダラダラいつまでも食べてしまうことで虫歯になりやすくなります。お菓子やジュースなどによる糖分の摂取にも気をつけましょう。
乳歯の虫歯は、子どもの発育や永久歯の歯並びなど将来的に影響が出てきます。子どもの歯は生え変わるからと言って安心せず、しっかり虫歯を予防することが大切です。
大人の虫歯の特徴
永久歯は生えてから成熟することで、乳歯や生えたての永久歯に比べて虫歯になりにくくなりますが、子どもの時とは違う虫歯の特徴があります。
大人は一度虫歯になって治療した歯や、歯と歯茎の境目に虫歯ができやすい傾向にあります。
● 二次カリエス
虫歯を治療した部分は、歯と詰め物・被せ物との間から虫歯菌が侵入し、虫歯になることがあります。これを二次カリエスと言います。
表面から見えにくいため、発見が遅れてしまうことも。さらに神経を取った歯の場合は、痛みもなく気が付きにくいため、虫歯がどんどん進行してしまいます。
● 歯の根の露出による影響
加齢や歯周病によって歯茎が下がることにより、歯茎で隠れていた歯の根が露出することで虫歯のリスクが上がります。
今回は子どもと大人それぞれの虫歯について紹介しましたが、予防方法はどちらも基本は同じです。磨き残しやダラダラ食べは大人も気を付けてくださいね!
歯科医院でのプロケアとご自宅でのホームケアを行い、歯が悪くなってから治すのでなく、悪くならないように予防をしましょう。既に虫歯などお口のトラブルがある方は、しっかり治療した後も継続的なお口のケアをし、いつまでも健康なお口で過ごしましょう。
小児歯科(https://ogawadc-egao.com/pediatric/)や予防歯科(https://ogawadc-egao.com/preventive/)も併せてご覧ください。