楽しく学ぼう噛むことの8つの効用!「ひみこの歯がいーぜ」
「ひみこの歯がいーぜ」は、噛むことの効用を示す食育ワードです。弥生時代の卑弥呼の食事は噛む回数が現代の食事の6倍だったそう。
今回は噛むことの8つの効用とよく噛むためにできることご紹介しますので、噛むことの大切さを親子で楽しみながら覚えてくださいね!
目次
ひ:肥満予防
よく噛んでゆっくり食べると、緩やかに血糖値が上がり、脳の満腹中枢が刺激され、食べ過ぎを防ぐことができます。早食いの習慣がある人ほど肥満度が高いことも報告されています。
み:味覚の発達
食べ物をよく噛むことで、唾液の中に味が溶けだして、食べ物の味がよくわかります。
こ:言葉の発音がはっきり
噛む動作によって、お口のまわりの筋肉が発達し、正しい発音や豊かな表情に繋がります。
の:脳の発達
よく噛むことで脳への血流が増し記憶力や集中力アップに繋がります。高齢者は認知症予防にも役立ちます。
は:歯の病気を防ぐ
よく噛むことで唾液がたくさん分泌されます。唾液にはお口をきれいにしたり、お口の細菌の繁殖を抑えたり、歯の再石灰化を促すなどの作用があり、虫歯や歯周病予防に繋がります。
が:ガン予防
唾液に含まれる酵素には、発がん物質の発がん作用を消す働きがあります。
い:胃腸の働きを促進
食べ物をよく噛むことで、唾液とよく混ざり合い、唾液に含まれる消化酵素アミラーゼの働きにより、体内での消化を助けます。
ぜ:全身の体力向上と全力投球
力を入れて噛みしめたいとき、しっかり食いしばることで力を発揮しやすくなります。
よく噛むためにできること
よく噛むためには、お口が健康であることが大切です。お口のトラブルがある場合はしっかり治療して、悪くならないように予防しましょう。
噛む回数は少し意識をするだけでも変わります。時間に余裕を持ち、一口30回を目安によく噛んで食事をすることを意識してみましょう。食事をするときに目に付く場所に「よく噛む」「一口30回噛む」といったメモを貼っておいたり、口の中に食べ物を入れたら、お箸をおいて噛むことに集中するのも良いでしょう。
また、砕いたナッツなど噛み応えのある食材をトッピングしてみたり、食材を少し大きめにカットしてみるなど、よく噛むための工夫をしてみましょう。
参考
8020財団 https://www.8020zaidan.or.jp/pdf/poster/8020himiko.pdf
記事監修医
交野市倉治の歯医者
おがわ歯科こども歯科クリニック
院長・歯科医師 小川洋平
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