よくある歯磨きの疑問
6月4日~10日は歯と口の健康週間です。そこで今回はよくある歯磨きの疑問にお答えします。
目次
どんな歯ブラシを選べばいいの?
歯ブラシのヘッドの大きさが上の前歯2本分くらいの大きさの歯ブラシが目安です。小さめのヘッドの方が隅々まで細かく磨くことができます。
大きい歯ブラシの方が一気に磨けるし…と思われる方もいらっしゃいますが、ヘッドが大きいと、毛先が奥まで磨きづらく、お口の中で動かしにくいこともありますので、ご自身のお口に合ったサイズの歯ブラシを選びましょう。
歯ブラシの毛先は、お口が健康な方はふつう、歯茎から出血がある方や知覚過敏の方はやわらかめなど歯茎の状態に合わせて選びましょう。かための方がしっかり磨ける気がしますが、上手に扱わないと歯茎を傷つけてしまうことに繋がりますので注意が必要です。
お子さまの場合は、市販されている歯ブラシのパッケージに書いてある年齢や、お口の成長に合ったものを選ぶと良いでしょう。
どんな歯ブラシが自分に合っているかわからない方は、歯科医院で相談してくださいね。
歯ブラシはいつ交換すればいいの?
毛先が広った歯ブラシは、歯垢除去率が低下していますので、せっかくの歯磨きを効果的なものにするために、1か月に1回は交換をお勧めしています。
毛先が広がっていないように見えても、長く使い続けていると毛先のコシ(弾力)がなくなったり、菌が繁殖しますので、交換時期に注意しましょう。
歯ブラシの毛先がすぐに広がってしまう方は、力の入れすぎかもしれません。磨く力が強すぎると、歯茎を傷つけてしまったり、毛先が歯に押しつけられることで汚れが落としにくくなってしまいますので、軽く鉛筆を握るように歯ブラシを持って、優しく小刻みに動かしましょう(適正なブラッシング圧は150~200gくらい)。
どんな歯磨き剤がいいの?
歯磨き剤はフッ素配合のものをおすすめしています。歯周病や知覚過敏ケア、ホワイトニングなど様々な種類のものが販売されていますので、用途に合ったものを選ぶと良いでしょう
しかし、歯磨き剤は、爽快感や泡が立つことによって、きれいに磨けたような気になってしまうので、まずは正しい歯の磨き方を身に付け、歯磨き剤はそのサポートとして使うようにしましょう。
1日に何回歯を磨けばいいの?
食べたら歯を磨くことを心がけましょう。特に夜に寝ている間は唾液の量が少なくなり、細菌が繁殖しやすいため、夜寝る前にしっかりと歯を磨きましょう。
学校や仕事中などに歯を磨くのは難しい場合は、うがいだけでもしておきましょう。
1回何分ぐらい磨けばいいの?
歯磨きは磨く時間よりも、正しく磨くことが大切です。ゴシゴシ一生懸命磨きすぎも、汚れを落とせなかったり、歯茎を傷つけてしまうことで虫歯や知覚過敏など様々なリスクに繋がるため良くありません。
正しい歯の磨き方は、歯並びや歯の磨き方の癖など個人差がありますので、かかりつけの歯科医院で歯磨き指導を受けましょう。
歯磨きの後のうがいは何回?
歯磨きの後は、歯磨き剤に含まれるフッ素の効果をとどめるために、少量の水で軽めに1~2回が理想です。特に就寝前はフッ素入りの洗口液を使うことで、フッ素の効果をいきわたらせ、長い時間とどめることができます。
まとめ
今回は歯磨きのよくある疑問についてお応えしましたが、ご自身に当てはまるものがあれば参考にしてみてくださいね。
お口のケアだけでなく、歯並びやお子様のお口の成長についてなど、お口のお悩みや疑問がありましたらお気軽にご相談下さい。
記事監修医
交野市倉治の歯医者
おがわ歯科こども歯科クリニック
院長・歯科医師 小川洋平
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