本当は怖いお口の細菌の話
公開日:2019年7月27日/記事更新日:2023年7月
交野市、枚方市、四条畷市、寝屋川市からも通いやすい大人とこどものための歯医者さんおがわ歯科こども歯科クリニックです。
梅雨になり、すっきりとした天気になりませんね。この時期、気が付くと冷蔵庫の中や机の上で生モノが腐ってしまったり、水回りがヌメヌメに…なんて皆さんある経験だと思います。これは細菌の仕業です。
細菌はお口にも関係しており、大人の口の中には300~700種類の細菌が生息しているといわれています。体に影響のない菌の量が多いと特に変化はありませんが、悪くする菌が増えると歯茎が腫れたり、痛みの原因になったりします。
今回は、細菌がお口や体に与える影響と対策についてご紹介します。
お口の細菌とお口や体に与える影響の例
ミュータンス菌
虫歯の原因となるのがミュータンス菌(虫歯菌とも言われます)です。
ミュータンス菌は、食べ物や飲み物の中に含まれている糖分をもとにして、白っぽいネバネバしたプラーク(歯垢)を作ります。さらにミュータンス菌はプラークの中で増殖し、酸を作り出します。この酸によって歯の表面のカルシウムが溶け出すことでやがて虫歯になってしまいます。
歯周病菌
歯周病菌とは、歯周病に関与する細菌の総称です。これらの細菌が感染することによって、歯茎に炎症が起きたり、歯を支える骨などが溶けてしまう病気が歯周病です。
さらに歯茎の炎症に関連した物質が、歯茎の血管を通り全身に行き渡り、誤嚥性肺炎や脳卒中、糖尿病など様々な全身疾患のリスクに繋がる可能性があります。
歯周病は痛みや自覚症状がほとんどないため、気がついた時にはかなり進行していることがあります。
細菌からお口とからだを守るには
細菌からお口とからだを守るには、全体の菌の量を減らすことが大切です。それには毎日の正しい歯磨きなどのセルフケアと、定期的な来院によるプロ目線の継続的な口腔管理の両立で、予防効果を発揮します。セルフケアとプロケアでお口の菌の量をコントロールすれば、細菌によるお口のトラブルや全身疾患などのリスクを下げることに繋がります。口腔ケアに加えて、生活習慣を整えることも健康の基本です。
お口の細菌は食器の共有など唾液を介してうつることもあります。ご自身はもちろん、小さいお子さんや大切な家族を守ることにも繋がります。
当院の予防歯科
まずはご自身のお口の状態を知り、効果的な口腔ケアをすることが大切と考えています。そのために、お口の状態が数値やグラフで分かる唾液検査や、位相差顕微鏡による細菌の確認をお勧めしております。
患者様のお口の状態に合わせた効果的なケアのアドバイスが行えたり、モチベーションアップにもつながります。気になる方はお気軽にご相談下さい。
いつまでも健康な自分の歯で健康的な生活を送りたいですね!!
参考
e-ヘルスネット https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-03-001.html
一般社団法人 日本訪問歯科協会 https://www.houmonshika.org/oralcare/c109/
記事監修医
交野市倉治の歯医者
おがわ歯科こども歯科クリニック
院長・歯科医師 小川洋平
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