ご存じですか?子どもの歯並びと「正しい舌の位置」の関係
こんにちは、交野市のおがわ歯科こども歯科クリニックです。今回は、お子さまの歯並びや舌の位置に関する大切なお話をご紹介します。
目次
舌の正しい位置とは?

普段、舌はどこにありますか?
正しい位置は、舌の先端を上の前歯のすぐ後ろにある「スポット(口蓋ひだ)」に軽く触れさせ、舌全体が上あごにぴったりと付いている状態です。これを「スポットポジション」と呼びます。
舌先をスポットに当ててみてください。
違和感がある、舌がすぐ疲れる、こうした場合は、舌の筋力不足により、舌が下に落ちている「低位舌」の可能性があります。

舌の位置が悪いと起こるトラブル
舌が下がった状態は見過ごされがちですが、実は歯並びや健康にさまざまな影響を与えます。
- 歯並びが乱れやすい
- 舌の筋力低下
- 顔のたるみ・二重あごの原因
- 口呼吸の習慣化
- 虫歯・口臭のリスク上昇
- いびきや睡眠時無呼吸症候群につながることも
特に成長期のお子さまの場合、舌の位置は顎の成長や歯並びの発育に直結します。
矯正治療をして歯がきれいに並んでも、舌の位置が改善されていなければ後戻りするリスクもあります。
子どものうちから「舌のトレーニング」を

無意識の癖は、大人になってから直すのが難しくなります。だからこそ、小児期からの舌の位置・お口周りの筋肉トレーニングがとても大切です。
当院では、予防矯正の一環として「マイオブレース」というマウスピース型矯正装置を採用しています。マイオブレースには以下のような特徴があり、成長期(適齢期:5~10歳)のお子さまに特におすすめです。
- 歯を抜かずに治療できるケースが多い
- 痛みがほとんどなく、無理なく続けられる
- 取り外し可能で衛生的
- 負担を抑えながら、歯並びを悪くした原因(舌や口呼吸の癖)に根本からアプローチできる
- 専用トレーニングと組み合わせることで、楽しみながら改善できる
さらに、当院では専用のトレーニングルームを設けており、遊び感覚で舌やお口まわりの筋肉を鍛えることができます。

「口ぽかん」に注意
近年はスマホやゲームの時間が長くなり、下を向いた姿勢が続く子どもが増えています。下を向く姿勢は舌が自然と下がりやすく、低位舌や口が開いたままの「口ぽかん」の原因になると考えられています。
低位舌や口ぽかんは、歯並びの乱れにも直結しますので、保護者の方は早めに気づいてあげることが大切です。
舌や呼吸の習慣は、気づかないうちに積み重なっていきます。子どものうちに正しい舌の位置や鼻呼吸を身につけることが、将来の健やかな成長につながります。

よくあるご質問(Q&A)
Q1. 舌の位置が悪いと必ず歯並びは悪くなりますか?
A. 必ずではありませんが、低位舌の状態が続くと歯並びや顎の発育に影響を与える可能性があります。
Q2. 舌の位置は家庭で治せますか?
A. 舌の位置を意識するだけでは改善が難しい場合もあります。専門的なトレーニングを取り入れることで、効果的に改善できます。当院にもご相談していただけます。
Q3. マイオブレースは何歳から始められますか?
A. 5~10歳前後の成長期が特に効果的です。ただし、お子さまの発育状況によって適切な時期は異なりますので、まずはご相談ください。
Q4. マイオブレースを使った治療費用は高いですか?
A. マイオブレースは保険適用外です。従来のワイヤー矯正と比べて負担が少なく、費用も比較的抑えられるケースが多いです。お口の状態や検査の結果から、治療に入る前に治療費をお伝えいたします。
 
まとめ
正しい舌の位置は、きれいな歯並び・正しい顎の成長・健康な呼吸習慣の土台です。
当院では、歯科相談を実施しておりますので、「うちの子、口を開けていることが多いかも」「舌が下についているかも」と気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。
また、小児矯正(子どもの矯正)ページもあわせてご覧ください。













