知っておきたい！「6歳臼歯」の大切なお話
お子さんの歯が生え変わりはじめる時期、特に注目したいのが「6歳臼歯」。これは、6歳頃に乳歯のさらに奥から生えてくる永久歯のことを指します。見た目では気づきにくい場所に生えてくるため、保護者の方が見落としがちですが、実はこの6歳臼歯がとても重要な役割を担っています。
今回は6歳臼歯の大切さについてご紹介します。
6歳臼歯はなぜそんなに大切？
6歳臼歯には大きく2つの重要な役割があります。
①噛む力の中心となる
6歳臼歯は歯の中でもっとも大きく、かたい食べ物もすりつぶせる力があります。これにより、食べ物の消化がよくなり、栄養吸収の面でも大きな役割を果たします。
②噛み合わせの基準になる歯である
上下の歯がしっかりかみ合う位置を決めるのが6歳臼歯です。つまり、6歳臼歯が正しい位置に生えてこなかったり、虫歯で早期に失ってしまうと、その後に生える歯並びやかみ合わせにも影響が出てしまうのです。
虫歯になりやすい6歳臼歯
大切な歯ですが、虫歯になりやすいという特徴があります。主な理由は次の3つです。
- 奥に生えてくるため見えにくく、歯ブラシが届きにくい
- 生えはじめは歯茎に覆われており、手前の乳歯と高さが揃わないため磨きにくい
- 噛み合わせの面に深い溝があり、汚れがたまりやすい
このため、お子さんのお口をしっかり観察し、毎日の仕上げ磨きでは、特に意識してケアすることが大切です。仕上げ磨き用のヘッドが小さい歯ブラシや、「タフトブラシ」という小さなブラシを使うことで、奥歯の細かい溝までしっかり磨けます。
虫歯予防のためにできること
毎日の歯みがきに加え、定期的に歯科医院でチェックを受けることが大切です。定期検診では、磨き残しの確認や歯磨き指導、フッ素塗布など、虫歯予防につながるケアも受けられます。
また、6歳臼歯が生える時期は、永久歯のスタート地点。小さいころから「歯を守る習慣」を身につけることで、お子さんの将来のお口の健康がぐんと変わってきます。
当院では、歯が生え変わる前の乳歯の時期から歯科医院でチェックを受ける事をお勧めしております。虫歯や歯並びなど、乳歯のトラブルは永久歯にも影響することがありますので、早期予防はお子様の歯を守ることに繋がります。
まとめ
今回は6歳臼歯の大切さについてご紹介しました。
6歳臼歯は、一生使っていく「大人の歯」のはじまり。小さいけれど、とても大きな意味を持っています。日々のケアと定期的な歯科受診で、大切な6歳臼歯を一緒に守っていきましょう。
記事監修医
交野市倉治の歯医者
おがわ歯科こども歯科クリニック
院長・歯科医師 小川洋平
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