片側ばかりで噛んでいませんか?噛みグセが体に与える影響と対策
食事中、気づいたらいつも同じ側で噛んでいるという方、いませんか?
このような「片噛み」のクセは、誰にでも起こり得るものですが、実はお口や体全体にさまざまな影響を及ぼす可能性があります。
特に成長期の子どもにとって、噛み方の偏りは歯並びや顔のバランス、顎の発達に大きな影響を与えるため、注意が必要です。
今回は、片噛みの原因や放置した場合のリスク、予防・改善のポイントについてご紹介します。
片噛みの原因とは?
片方だけで噛むクセがつくのには、いくつかの理由があります。
- 虫歯や歯周病が痛くて噛めない
- 詰め物や被せ物の違和感で無意識に避けている
- 噛み合わせが悪い
- 歯が抜けていて片側で噛めない
- 頬杖や猫背など姿勢が悪い
- 歯の生え変わり時期で、乳歯がグラついて噛みにくい(子どもの場合)
子どもでは、乳歯の虫歯や生え変わりの違和感がきっかけになることも。初めは無意識のうちに片側で噛み続け、それが習慣化してしまうケースが多く見られます。
片噛みを放置するとどうなる?
「ちょっとしたクセだから大丈夫」と思っていると、次のような様々なトラブルに発展することがあります。
顎関節症のリスク
片方ばかりに負荷がかかることで、顎関節に偏りが生じ、痛みや口の開けにくさが現れることがあります。
噛み合わせの乱れ
左右のバランスが崩れ、歯のすり減りや傾き、噛み合わせのズレなど、歯並びに影響を及ぼすことも。
顔や体のゆがみ
筋肉の使い方が偏ることで、フェイスラインの左右差や首・肩こり、頭痛の原因になることもあります。
歯や歯茎への負担
同じ側にばかり負荷がかかることで、歯が割れたり、歯周病が悪化したりするリスクが高まります。
片噛みを防ぐには?
予防・改善のためには、まず「今の自分の噛み方に気づくこと」が第一歩です。
- 食事中、左右バランスよく噛むよう意識する
- 姿勢やクセ(頬杖・横向き食べ・スマホ中の姿勢)を見直す
- 歯の不調を放置せず、早めに歯科を受診する
まとめ
今回は、片噛みの原因や放置した場合のリスク、そして予防・改善のポイントについてご紹介しました。片噛みは、ちょっとしたクセから始まって、お口や体全体に思わぬ影響を与えることがあります。
特に成長期のお子さんにとっては、未来の歯並びや顔の発育に関わる大切なポイントです。
「もしかして片噛みかも…」「子どもの噛み方が気になる」そんな時は、どうぞお気軽にご相談ください。
当院では、噛み合わせに関するご相談も随時受け付けております。正しい噛み方を身につけ、健康なお口と体を一緒に守っていきましょう。

記事監修医
交野市倉治の歯医者
おがわ歯科こども歯科クリニック
院長・歯科医師 小川洋平
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