子どもの味覚を育てるには?歯科医院が考える食育とお口の成長
「好き嫌いが多い」「味の濃いものばかり食べたがる」このようなお悩みはありませんか?
子どもの味覚は、単に食べ物の好みだけでなく、お口の成長や歯並び、体の発育にも深く関係しています。
当院でも、食生活とお口の状態には大きな関係があることを日々の診療で実感しています。
今回は、歯科医院の視点から、味覚の発達とお口の健康との関係、そしてご家庭でできるポイントについてご紹介します。
目次
子どもの味覚はどのように育つの?

味覚には甘味・塩味・酸味・苦味・うま味の5つがあります。生まれたばかりの赤ちゃんは甘味を好みますが、成長とともにさまざまな味を覚えていきます。
特に幼少期は味覚が大きく発達する重要な時期です。この時期に、いろいろな食材に触れる、自然な味を経験することで、将来の食習慣にもつながる豊かな味覚が育ちます。
味覚とお口・体の健康の関係
味覚の発達は、お口や体の成長とも深く関わっています。さまざまな食材を食べることで、次のような良い影響があります。
- よく噛む習慣が身につく
- 顎の成長を促す
- 歯並びが整いやすくなる
- 唾液の分泌が増える
- 消化や栄養吸収を助ける
特に「よく噛むこと」は、顎の発育や歯並びにとって非常に重要です。当院でも、歯並びの相談があるお子さまの中には「噛む回数が少ない」「柔らかいものが中心」という傾向が見られることがあります。
子どもの味覚を育てるためのポイント
ご家庭でできるポイントを、歯科の視点からご紹介します。
様々な食材に触れる
幼少期は味覚を育てる大切な時期です。野菜、果物、魚、肉など、できるだけ多くの食材に触れることで、味覚の幅が広がります。
手伝いができるようになってくると、一緒に調理をすることで食材への関心が高まります。

薄味を意識する
濃い味に慣れてしまうと、味覚が鈍くなることがあります。素材の味を活かした食事やシンプルな味付けを意識することで、味を感じる力が育ちます。
よく噛む習慣をつける
噛むことは味覚の発達だけでなく、お口の成長にも重要です。
- 一口を小さくする
- よく噛んで食べるよう声かけをする
- 噛みごたえのある食材を取り入れる
こうした工夫で、自然と噛む回数が増えます。
おやつの内容を見直す
おやつは味覚に大きく影響します。おやつの内容を見直すことは、虫歯予防にもつながります。
- 砂糖の多いお菓子を控える
- 果物やチーズなどを取り入れる
- 食べる時間を決める
歯の健康を守る
お口の状態が良くないと、しっかり噛んで食べることができません。以下のポイントを押さえることで、味覚の発達を支えることができます。
- 仕上げ磨き
- 定期検診
- 早めの虫歯治療
乳歯の虫歯は、痛くてよく噛めなくなってしまったり、早期に歯を失ってしまうことで、将来の歯並びや噛み合わせにも影響するため注意が必要です。

当院が大切にしている「食育とお口の成長」

当院では、虫歯の治療だけでなく、お子さまの成長を考えた予防歯科を大切にしています。歯科医師と管理栄養士が連携して、
- 食べ方や姿勢のアドバイス
- 噛む力のチェック
- 歯並びや顎の成長の確認
- 生活習慣のサポート
など、お口だけでなく生活習慣全体を含めたサポートを行っています。
味覚・食事・歯並びはすべてつながっています。そのため、「なぜ虫歯になるのか」「なぜ歯並びが乱れるのか」を一緒に考えながら、お子さまに合ったケアをご提案しています。
まとめ
今回は、歯科医院の視点から、味覚の発達とお口の健康との関係、そしてご家庭でできるポイントについてご紹介しました。
子どもの味覚を育てることは、将来の健康につながる大切な基礎づくりです。
味覚を育てるためには、さまざまな食材に触れる・よく噛む習慣をつける・薄味を意識する・お口の健康を保つといった日々の積み重ねが大切です。
お子さまの「食べ方」や「歯並び」「お口の状態」が気になる場合は、早めにチェックすることで改善できることも多くあります。当院では、お子さまの成長に合わせた予防やアドバイスを行っていますので、気になることがあればお気軽にご相談ください。
「食育指導ページ」もあわせてご覧ください。

記事監修医
交野市倉治の歯医者
おがわ歯科こども歯科クリニック
院長・歯科医師 小川洋平
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