キシリトールはなぜ歯にいいの?
キシリトールは、虫歯予防に役立つ甘味料として広く知られています。
当院(交野市・津田駅近くのおがわ歯科こども歯科クリニック)でも、日常のケアにキシリトールを取り入れることをおすすめしています。ここでは、キシリトールの特徴と歯に良い理由をわかりやすくご紹介します。
目次
キシリトールとは?
キシリトールは、多くの果物や野菜に含まれる天然由来の甘味料です。砂糖と同じくらいの甘みがありますが、血糖値に与える影響が少ないため、食品やガム、タブレットなどに使われています。
市販のキシリトール製品は、白樺やトウモロコシの原料から人工的に作られていますが、自然由来の成分である点に変わりはありません。
キシリトールが歯に良い理由
キシリトールの歯への効果は大きく分けて2つあります。
役割① 虫歯の原因にならない
虫歯の原因菌である「ミュータンス菌」は、糖分を栄養にして増殖し、酸を作ります。これが原因で、 歯の成分を溶かして虫歯が進行します。
しかし、キシリトールはミュータンス菌の餌にならず、酸を作ることができないため、虫歯の原因になりません。
さらに、キシリトールの甘みによって唾液分泌が促され、口の中が中和されることで、虫歯になりにくい環境を作ります。
役割② 虫歯の原因菌を減らす
キシリトールはミュータンス菌の働きを弱め、徐々に減らしていく効果があるとされています。また、歯垢をつきにくくし、歯の再石灰化を促進することで歯を強くする手助けもしてくれます。
キシリトールの上手な使い方
キシリトールは、虫歯予防の補助的な役割として活用しましょう。
- 食後や間食後にガムやタブレットを噛む
- 1日3〜5回、1回あたり5分ほど噛むのが理想
- キシリトール50%以上含有の製品を選ぶ
また、スーパーマーケットやコンビニで販売されているガムやタブレットには、砂糖や他の甘味料が含まれる場合があります。パッケージを確認し、キシリトールの含有量が50%以上の商品を選ぶことをおすすめします。
なお、当院ではキシリトール100%のタブレット等を取り扱っておりますので、お気軽にお尋ねください。
注意点
キシリトールはあくまで補助的な予防策です。
歯みがき・フロス・規則正しい食生活、そして歯科での定期検診とあわせて活用することで、より高い虫歯予防効果が期待できます。
よくある質問(FAQ)
Q.キシリトールガムを子どもに与えてもいいですか?
A. 奥歯が生えてきて、しっかり噛む力がついてきたら与えても問題ありません。3歳頃を目安に、誤飲しないよう注意して与えましょう。子供用のタブレット等もございます。
Q.どのくらいの頻度で噛めばいいですか?
A. 1日3回、食後に噛むのがおすすめです。
まとめ
キシリトールは「虫歯になりにくい環境づくり」と「虫歯菌の減少」に役立つ、歯に優しい甘味料です。
上手に取り入れて、お口の健康を守りましょう。
交野市で虫歯予防やお子さまの歯の健康に関心のある方は、ぜひ当院にご相談ください。
下記もあわせてご覧ください。

記事監修医
交野市倉治の歯医者
おがわ歯科こども歯科クリニック
院長・歯科医師 小川洋平
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