無意識に口呼吸していませんか? ~その影響と対策~

スマホ姿勢

現代の生活習慣において、無意識に「口呼吸」になっている方が増えています。

スマートフォンやゲーム機の使用で長時間うつむく姿勢が続くと、呼吸が浅くなり、自然と口呼吸になってしまうことも。

口呼吸は、単なるクセではなく、さまざまなお口や全身のトラブルの原因になる可能性があります。

今回は「口呼吸による悪影響」と「その予防対策」について、歯科医師の立場からわかりやすくご紹介します。

 

口呼吸によって起こるトラブル

虫歯・歯周病・口臭のリスク増加

口呼吸をしていると、口腔内が乾燥しやすくなり、唾液の自浄作用が低下します。

その結果、虫歯菌や歯周病菌が繁殖しやすくなり、虫歯や歯周病、口臭の原因になります。

 

口まわりの筋肉が衰える

お口の悩み

口をぽかんと開けた状態が続くことで、口の周囲の筋肉が緩み、たるみや二重あごの原因になることも。

子どもの場合は、歯並びや顎の発達にも影響するため注意が必要です。

 

風邪やウイルス感染のリスク増加

鼻づまりや風邪

鼻には、吸い込んだ空気中のウイルスや細菌をブロックする「フィルター機能」があります。

しかし、口呼吸ではそのフィルターを通さずに空気が体内に入ってしまうため、風邪や感染症にかかりやすくなることがあります。

 

口呼吸を防ぐための習慣と対策

姿勢を正しく保ちましょう

スマホやパソコン作業で前かがみになりやすい現代人。姿勢が悪くなると呼吸が浅くなり、口呼吸を誘発しがちです。こまめに姿勢を見直し、背筋を伸ばす習慣を心がけましょう。

 

舌の位置を正しく意識する

舌を口蓋ひだに付ける

正しい舌の位置は、舌の先が「上の前歯の少し後ろの膨らみ(口蓋ひだ)」に触れており、舌全体が上顎にしっかりと付いている状態です。

この位置を保てるよう、日頃から意識してみてください。

 

鼻呼吸を意識する

無意識に口で呼吸してしまう方は、視覚的な「鼻呼吸を意識するメモ」を貼ってみるのも効果的です。

鼻づまりなどの症状がある場合は、耳鼻科での根本的な治療も検討しましょう。

 

子どもの口呼吸は特に注意

お口ぽかん

お子様の場合、口呼吸は、お口周りの筋肉が正しく発育せずに歯並びや噛み合わせに大きな影響を及ぼすことがあります。

この他、指しゃぶり、舌で歯を押すといった「口腔習癖」も同様です。早期に改善することで、より健やかな発育を促すことができます。

 

当院では「小児矯正」や「お口の機能訓練」などを通じて、適切なサポートをご提供しています。

気になる症状がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。

 

まとめ

口呼吸は、気づかないうちにさまざまな健康リスクを引き起こす習慣です。虫歯・歯周病・口臭の原因だけでなく、免疫機能やお子さまの歯並びにも影響を与える可能性があります。
日々の姿勢や呼吸の仕方に気をつけることで、少しずつ改善していくことができます。

気になる方は、まずはご自身の呼吸の癖を意識することから始めてみましょう。
お子さまの場合、正しい成長や歯並びのために、早めの対応が大切です。

詳しくは小児矯正もご覧ください。
 

院長・歯科医師 小川洋平

記事監修医

交野市倉治の歯医者
おがわ歯科こども歯科クリニック
院長・歯科医師 小川洋平
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