「8020（ハチ・マル・二・マル）運動」をご存知ですか？「80 歳になっても自分の歯を 20 本以上保とう」という運動です。今回は8020運動についてご紹介します。

どうして8020？

「8020運動」は、80歳で20 本以上の歯が残っていれば、ほぼ満足に食生活を送ることができると言われていることから、80歳で20本以上歯を残そうということを目標に8020運動と名付けられました。

この運動が始まった1989年には10％にも満たなかった8020達成者が、2016年の調査で50%になったそうです。

8020を達成するとどんなメリットがあるの？

8020を達成することは食生活に満足できるだけでなく、以下の様な健康に生き生きと過ごすための様々なメリットがあります。

全身の健康につながる

歯周病はお口だけでなく、全身の様々な疾患を引き起こす要因となります。お口をきれいに保ち、歯周病を予防することは、お口の健康を守るだけでなく、歯周病が引き起こす可能性のある誤嚥性肺炎や心疾患、脳梗塞、糖尿病などのリスクを下げ、健康寿命を延ばすことに繋がります。

若々しい印象を与える

好きなものを美味しく食べて、ハキハキと喋る、身体を動かすなど、身体が健康で生き生きとした生活を送ることで、若々しい印象を与えます。

患者様の負担を減らす

悪くなってから治療するよりも、予防する方が医療費や治療時間が少なく済み、患者さんご自身の負担を減らすことに繋がります。

8020を達成するには？

8020を達成するためには、正しい口腔ケアを継続することが大切です。

歯科定期健診に通い、歯磨き指導で正しい歯の磨き方を身につけ、ご自宅で実践する習慣をつけましょう。

子どもの場合は、自分でしっかりケアをすることが難しいため、親や周りの大人が協力して仕上げ磨きや歯磨きチェックなど年齢に合わせたケアを手伝ってあげましょう。当院では、２歳６か月児歯科健診終了を目安に、歯科医院での定期健診を受けることをお勧めしております。

実は、お口のケアは胎児期から始まっています。赤ちゃんはお母さんのおなかにいるときから、身体が作られていますので、お母さんの健康への配慮が赤ちゃんにも影響します。

特に妊娠中は虫歯や歯周病になりやすいので、安定期には定期健診を受けたり、ご自宅では体調の良い時に歯を磨く、歯を磨けない時はうがいだけでもするなど、無理なくケアをし、ご自身と赤ちゃんの健康を守りましょう。

参考

Let’s8020

https://www.8020zaidan.or.jp/achieve/future.html