子どものお口を健康に育てよう!
健康なお口は虫歯や歯周病が無いというだけではありません。しっかり噛める、はっきりとした発音ができる、おもいっきり笑えることなどもお口の健康が関わっています。これらは、普段当たり前のように行っていますが、当たり前に身に付くものではなく、子どもの時期に段階的に獲得する機能です。
今回は、子どものお口を健康に育てるために知って欲しい「口腔機能発達不全症」についてご紹介します。
口腔機能発達不全症とは?
お口の中の筋肉や舌、顔の骨格などの発達が適切に行われない状態を「口腔機能発達不全症」といいます。この症状が続くと、噛む・飲み込む・しゃべるなどの口腔機能に問題が生じるだけでなく、歯並びや顎の成長、将来の健康にも影響を与える恐れがあります。
口腔機能発達不全症チェックリスト
以下のチェックリストで、お子様に当てはまるものはありませんか?
- 口がぽかんと開いている・口呼吸している
- 食べるのが遅い、食べこぼしが多い
- あまり噛まずに飲み込む
- 成長してからも指しゃぶりがやめられない
- 爪を噛む癖がある
- 食べるときくちゃくちゃと音が鳴る
- 口臭が気になる
- 姿勢が悪い
- 特定の音が発音できない、または聞き取りづらいことがある。
- 舌で歯を押したり、舌を出す癖がある
- 鼻づまりや風を引きやすい
- いびきをかく
- 歯並びが気になる
- 唇が乾燥している
- 口を閉じると顎にシワができる
気になることがある場合は、かかりつけの歯科医院に相談しましょう。当院でも歯科相談を行っておりますので、気になることがありましたらお気軽にご相談下さい。
当院の小児矯正
当院では子どもの成長を利用した予防矯正に力を入れています。予防矯正はお子さまのお口の周りの筋肉と舌を鍛え、歯並びを悪くする原因を根本から改善する口腔筋機能治療(MFT)を行い、綺麗な歯列へと導くための矯正治療です。矯正の装置も取り外しができたり、痛みが少なく、お子様が続けやすくなってきています。
親御様から見て悪くないような歯並びも、専門家である私たちからアドバイスさせていただきたく思うことが多くありますので、まずはご相談ください。
まとめ
子どものお口を健康に育てるために知って欲しい「口腔機能発達不全症」についてご紹介しました。
正しく発達したお口は、全身の健康にもつながります。早めに対応することで、お子様の身体的な負担軽減をはじめ、費用面の負担や後戻りしにくいなどのメリットも多くあります。もちろん、ご家族のサポートも必要になりますので、不安な事や気になることがありましたらどうぞお気軽にご相談下さい。
参考
全国健康保険協会
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/shibu/tokushima/cat070/2019022101/20210210001/
記事監修医
交野市倉治の歯医者
おがわ歯科こども歯科クリニック
院長・歯科医師 小川洋平
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