ゴシゴシ磨きは逆効果?間違った歯磨きが歯や歯茎に与える影響
記事公開日:2022年12月21日/更新日:2026年6月24日
「毎日丁寧に歯磨きしているのに歯茎が下がってきた気がする、虫歯になりやすい気がする」このようなお悩みはありませんか?
実は、時間をかけて歯をゴシゴシ一生懸命磨きすぎることで、お口にダメージを与えてしまうことがあります。これを「オーバーブラッシング」といいます。
当院に初めて来院される方の中にも、強く磨きすぎて歯や歯茎に負担をかけているケースを見かけます。
今回は、オーバーブラッシングによって起こるトラブルや、歯を守る正しい磨き方についてご紹介します。
目次
オーバーブラッシングとは?

オーバーブラッシングとは、必要以上に強い力で歯を磨いてしまうことです。「しっかり磨かなければ」と思うあまり、ゴシゴシ強く磨く、長時間磨き続ける、硬い歯ブラシを使うなどによって、歯や歯茎を傷つけてしまうことがあります。
実際には、強く磨けば汚れがよく落ちるわけではありません。大切なのは「毛先を正しく当てること」です。
オーバーブラッシングで起こるトラブル
歯茎が下がる

強い力で磨き続けると、歯茎に負担がかかり、少しずつ下がってしまうことがあります。歯茎が下がると、
- 歯が長く見える
- 歯の根元が見える
- 食べ物が詰まりやすくなる
などの変化が起こります。
特に前歯や犬歯の部分に強いブラッシングの跡が見られることがあります。
知覚過敏の原因になる

歯の表面のエナメル質は、強い力で磨き続けることで少しずつ削れてしまうことがあります。
すると
- 冷たいものがしみる
- 歯ブラシが当たると痛い
- 風がしみる
など、知覚過敏の症状につながることがあります。
虫歯リスクが高くなる
歯茎が下がって歯の根元が露出すると、虫歯のリスクが高くなります。歯の根元はエナメル質より弱いため、虫歯が進行しやすい特徴があります。
また、歯の表面を傷つけることで、汚れが付きやすくなる場合もあります。
実は汚れが落ちていないことも

強く磨くと、歯ブラシの毛先が歯に押し付けられて開いてしまいます。毛先が開くと、歯と歯の間、歯茎の境目、奥歯の細かい部分に毛先が届きにくくなり、十分に汚れを落とせないことがあります。
「磨いている」と「磨けている」は違う、ということがとても大切です。
また、歯ブラシは1ヶ月に1回交換するのがおすすめです。
オーバーブラッシングを防ぐためのポイント
歯ブラシは「普通」か「やわらかめ」を選ぶ
歯ブラシは、硬すぎるものよりも普通ややわらかめがおすすめです。また、ヘッドが小さい歯ブラシの方が細かい部分まで磨きやすくなります。
お子さまの場合は、年齢に合った歯ブラシを選ぶことも大切です。市販の歯ブラシのパッケージにも年齢が記載されていますので、参考にしてみましょう。
力を入れすぎない

歯ブラシは、鉛筆を持つように軽く握る「ペングリップ」がおすすめです。余計な力が入りにくく、細かく動かしやすくなります。目安は、毛先が広がらない程度の力(100~200g程度)です。
当院でも、歯磨き指導の際に「思っているより軽い力で十分磨ける」ことに驚かれる患者さまが多くいらっしゃいます。
鏡を見ながら磨く
鏡を見ながら磨くことで、毛先が当たっているか、磨き残しがないかを確認しやすくなります。
また、「右上から順番に磨く」「奥歯から前歯へ進む」など、磨く順番を決めることで磨き残しを防ぎやすくなります。
歯科医院で自分に合った磨き方を知りましょう

歯並びや磨き癖は、人それぞれ違います。そのため、「自分に合った磨き方」を知ることが大切です。
当院では定期検診の際に、磨き残しのチェック、歯ブラシの選び方、歯並びに合わせた磨き方などをお伝えしています。
特に、お子さまは歯並びが成長によって変化するため、年齢に合わせたケアが重要です。そのため、当院では保護者の方にもお子様の仕上げ磨きのポイントをお伝えいたします。
まとめ
今回は、オーバーブラッシングによって起こるトラブルや、歯を守る正しい磨き方についてご紹介しました。
オーバーブラッシングは、歯茎が下がる、知覚過敏、虫歯リスクの増加など、お口のトラブルにつながることがあります。
歯磨きは「強く磨く」よりも、正しい力加減や毛先の当て方、自分に合った磨き方が大切です。
当院では、予防歯科を中心に、お一人おひとりのお口に合わせたケアやブラッシング指導を行っています。「しっかり磨いているのにトラブルが起こる」「自分の磨き方が合っているか気になる」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。

記事監修医
交野市倉治の歯医者
おがわ歯科こども歯科クリニック
院長・歯科医師 小川洋平
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