子育て奮闘中のお母さん達に知って欲しい事 第4話:ゴックン期
今回は大きくなって、低位舌(舌が落ちたままの子供)にならないようにするためにはとても重要な時期のお話です。
ゴックン期(口唇食べ期)と呼ばれ、 食べ物を取り込むために唇を閉じることや舌を前後に動かして、食べ物を奥に送り込むことを学ぶ時期だったりします。
月齢(目安)
- 生後5~6ヶ月頃
舌と口の動き
- 舌や下の唇にスプーンが触れても、舌で押し返さなくなります
- 舌は前後にしか動きません
- 口唇を閉じて食べ物を取り込み、舌で奥に送り込んで飲み込みます
歯の萌出状態
- 通常、歯はまだ生えていません
- 下の乳歯が生え始めている子もいます
全身の様子
- 首がしっかりすわり、姿勢が安定してきます
- おもちゃなどを盛んに舐めるようになります
食べられるもの(目安ですが)
おかゆの上澄み
↓
10倍がゆ
↓
野菜スープ
↓
ポタージュスープ
↓
豆腐をすりつぶしたもの
*調味料などは使用せず、素材から出る味だけであげてください!今後の味覚の敏感さが育つ時期でもあったりします。
注意点
子供に虫歯菌が感染ってしまうので、保護者の方も口腔内をキレイにしておいて下さいね☆
お箸やスプーンの共用も控えてほしいところです!
☆アドバイス☆
赤ちゃんも大人と同じで、食べ物を見ることで食べる準備ができます。
スプーンにのせた食べ物を、「美味しいね~」など言葉かけをしながら、お口に運んであげて下さいね!
口唇が閉じるのを待つことで、食べ物を取り込む機能が育ちます!!←じつはここが大事だったりします!
食べさせるのではなく、自ら食べる動作を引き出してあげて下さい。
食べる動作を引き出す3つのステップ
1. スプーンで下の唇をチョンチョンと触れると、上の唇が下りてきます
2. 上下の唇がスプーン上の食べ物を、ムグッと捕らえます(捕食)
3. スプーンを水平に引きましょう
早く食べさせようとして、上唇が下りてこないうちに、上あごに引っ掛けるようにして食べさせるのは避けてください!!←ポイント
また、下唇に触れずにいきなり口の奥に食べ物を入れると、こどもは反射的に飲み込んでしまいます。そのため一回の量を多くせずゆっくりと口に運びましょう
離乳初期におすすめのスプーン
上下の口唇が閉じやすく捕食しやすいスプーンは、横幅が口幅の2/3、深さが2mm程度のものです。
一度にたくさん入らず、一口分が乗るものが良いです。
スプーンは(くりが浅い)ものがオススメ☆
食事時は、あごを引いた姿勢にして、頭が後ろに倒れないように!!
首のすわりがまだ十分ではない場合は、手で頭を安定させましょう。首がしっかりしてきて一人で座れるようになったら、足がしっかりつく椅子に座らせて食べさせてあげてください。
口を開いたときに、舌が床と水平になる角度が食べやすい角度です。赤ちゃんの顔が上向きだと飲み込みにくく、むせたり咳き込んでしまいます。
ステキな笑顔と口元は0歳から。交野市、枚方市、四条畷市、寝屋川市からも通いやすい大人とこどものための歯医者さん
津田駅の歯医者。おがわ歯科こども歯科クリニックの小川でした。