子育て奮闘中のお母さん達に知って欲しい事 第6話:カミカミ期
今日はカミカミ期(歯ぐきで食べる時期)についてお話します。
具体的には前歯で噛み切ったり、奥の歯ぐきですりつぶして食べる練習をする時期の事をさします。
月齢(目安ですが)生後9~11ヶ月頃をさします。
舌と口の動き
- 舌が前後・上下だけでなく、左右にも動きます
- 奥の歯ぐきで噛むときに、上下の口唇がねじれ、噛む側の口角がくぼみます
奥の歯ぐきで噛んでいるかを判断するには、噛む側の口角が凹んでいるかどうかが目安になります。
モグモグ期は唇が左右同時に伸縮します。
歯の萌出状態
- 10ヶ月頃になると上顎乳中切歯が、11ヶ月頃になると上顎乳側切歯が生えます
- 奥の歯ぐきが盛り上がってきます
全身の様子
- 「ハイハイ」から「つかまり立ち」へ
- 手で物をしっかりと持てるようになります
食べられる物(目安ですが)
指で強く押しつぶせる硬さのもの(歯ぐきでつぶせる硬さ)
- 熟したバナナ
- 5倍がゆ
- 食パン(耳を取ったもの)
- 軟らかくゆでた野菜(3~5mmのサイコロ状から、次第に1cmぐらいに大きくしていきましょう)
などがオススメです。
☆アドバイス☆
- 手づかみ食べを始めましょう!
- 細長いものを前歯で噛み切ることで、一口量を覚えていきます。
- 軟らかくゆでたじゃがいも・人参・ブロッコリーなどを、奥の歯ぐきですりつぶすように促しましょう。
- 五感の発達を意識した食事を与えましょう。
注意点!
- いつまでも軟らかいものだけを食べていると、奥の歯ぐきで押しつぶす必要がないために「丸呑み食べ」になりがちです。
「食べられる物(目安)」を参考に、前歯で噛み切り、奥の歯ぐきですりつぶすような食べ物に変えましょう。
- 喉につまらせる危険性が増す時期です。形状や与え方に十分な注意が必要です。
- 吐き出しても「嫌いなのではなく、まだ噛み切れない」と理解して、調理を工夫してみましょう。
「手づかみ食べ」を大いにさせましょう!よくご相談受けますが…行儀が悪いと思いがちな「手づかみ食べ」。
実は!!食べ物を目で見て、手指で掴んで、口に運ぶ、という目と手と口の協調運動の発達の為にとても重要なんです!!
手づかみ食べをすることで手指や腕、口などの連携機能が発達し、食器や食具を使用する次のステップへの移行がスムーズになります。
小さな物を手で上手につかめるようになるのは、カミカミ期(歯ぐき食べ期)の頃です。手づかみ食べはこの頃から始めると良いです。
手づかみ食べが盛んになるのは1歳ごろです。
手づかみ食べに適したものは、1cm角、長さ5~7cmのスティック状のものです。繊維性が強いキャベツやレタスなどの葉ものは避けましょう!
きれいな歯並びと健康は乳児から!交野市、枚方市、四条畷市、寝屋川市からも通いやすい大人とこどものための歯医者さん
津田駅近くのおがわ歯科こども歯科クリニックの小川でした。